Natrium muriacticum(Nat-m.)/日本風解説

Natrium Muriaticum 岩塩

 

海の塩からとれたこのレメディは母親との問題が関係している。

だから母親と何か問題を抱えている事が多いのがこのレメディ。

また「塩漬け」は、何かを長期保存する時のためのものであり、このレメディNat-m.が長期保存しているのは「悲しみ」である。

過去の離別、失恋などを、心の奥深くにしまい込んで保存し、その周りには高い堤防を築いている。決して他者の侵入を許さない高い堤防である。

 

しかし、この堤防が崩れる時がある。それはアルコールが入った時だ。Nat-m.は人から慰められれば一層悪化を示し、容易に人に心を許さないのに、アルコールが入ると壁が下がる。

また海が太陽と関係するように、Nat-m.の悪化も太陽が関係し、太陽が上昇する午前10時くらいに悪化する。

非常に知性的・理性的であるが、だからこそ感情的には未熟とされるレメディ。

 

太陽にあたった時の発疹、頭痛、

塩への渇望

は特徴的症状。

 

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ジョナサン・ショアの講義では

「過去の悲しみを引きずる人ってたくさんいますよね?

過去の悲しみを引きずっている人には全員このレメディが必要なのでしょうか?」

という質問が飛び、そしてジョナサンは見事に答えました。この質問に答えられる日本人ホメオパスは何人いるのでしょう。

けれど、この部分こそ、ホメオパシーのエッセンスなのです。