マテリアメディカ講義Vol.2/Ⅱ期

◆マテリアメディカVol.2(1)シリーズ(日本語字幕付き)(基盤教材)

 下記内容を5か月の目安で学びます。DVDを繰り返し視聴いただいた後、課題を提出下さい。

 

1-1 陰イオンPartⅠ (80分)ジョナサン・ショア

「以前コンビネーションレメディとして考察していたレメディも、今では随分洗練された概念…周期表や陰イオン、陽イオンを用いて考察していますが、この講義では周期表の右側にある―Carbon Silica Nitrogen Phosphorus Arsenic Oxygen Sulphur とハロゲンを学んでいきます。」~ジョナサン・ショア~(講義冒頭部より)

 

この講義では陽イオンと陰イオンが結合した時、どちらのイオンがどんな時に優位になるのか、結合すると元の元素にどういう変化が起こるのか、起こらないのか、どんな場合に化合物レメディを考えるのか、他のレメディと比べて何がどう違うのかを細かく示していきます。(説明レメディ34種)

 

1-2 陰イオンPartⅡ、ハロゲン族 (19分)ジョナサン・ショア

「化合物に関する共有概念に“ハロゲン”があります。 ハロゲン族は最も一貫した性質を有する筆頭物質です。周期表のどの縦列より性質に一貫性があり、18族全ての中で1番です。ショルテンは縦列に共通テーマを見つけようとしていますが、どの程度成功するかは分かりません。横の行のパターンを見つけるのはある意味より簡単です。行が下がるほど原子密度も濃くなるからです。ですが縦列に共有のテーマを見つけるのが大変な中、ハロゲンは例外で明確な共通テーマがあります。」~ジョナサン・ショア~(講義冒頭部より)

(説明レメディ12種)

 

2-1 陽イオン Ⅰ(48分)デボラ・ゴードン 

なぜイオンという概念からレメディを考える事が大切なのかを示した後、周期表における上下左右の元素の特徴を身体・精神・感情・全体性に渡り細かく説明していきます。ショルテンやサンカランの概念の説明とともに、周期表における元素の違い、またNatrium化合物やCalcium化合物、Magnesium化合物、Aluimium化合物、Kalium化合物のそれぞれに含まれる小さなレメディの微妙な違い・鑑別点を学びます。

(説明レメディ30種)

 

2-2Calcarea 化合物 (16分)ナンシー・ヘリック

Calcarea arsenicosa、Calcarea bromate、Calcarea iodata、Calcium nitricum、Calcarea silicate、Calcarea sulphurica、Calcarea fluoricaと全7種類のCalc.化合物をサンカランの説明も織り交ぜながら症例紹介と共に講義を進めます。わずか16分の講義ですが、この細かな鑑別点が頭に叩き込む事が臨床では重要であることを知らされる16分となっています。(説明レメディ7種)

 

2-3 陽イオンⅡ (17分)デボラ・ゴードン 

陽イオンの講義2回目で、Calcareaの考察から始まり、この2回でデボラ・ゴードンによる周期表の全ての行が象徴する精神状態と身体症状の説明が終了します。端的なキーワードがどんどん続きますが、通常のレパートリーでは掲載されていないような小さなレメディの情報と臨床情報もきちんと説明しています。(説明レメディ15種)

 

3 Kali Carbonicum (45分)ジョナサン・ショア 

「Kaliの世界は、色々な家族の形態に関わるものです。もし会社で働けば、会社の事を考え、ある種会社が家族のようになる事が重要になります。また、Kali-c.の世界を単語で表現すると、“家族”“安全”“伝統的価値観”で、伝統と保守性が同居しています。」~ジョナサン・ショア~

これは講義のほんの10秒程度の内容です。

Kali-c.はとても有名なレメディではありますが、同時にジョナサンは

「ケントなどの古い書物では、Kali-c.は診察が難しい患者とされている」と指摘しています。その理由は何か、Kali-c.とは一体どんな人物なのかをレパートリーを縦横無尽に使いながら立ち上げ、他のKalium族との比較、類似レメディとの鑑別、子供のKali-c.のピクチャー、細かな身体症状まで説明します。

 

3-2 Chamomilla カモミラ (38分)ロジャー・モリソン

 「Cham.のあらゆる衝動は、“金切り声を出す”“叩く”という行為に至ります。これはNux vomicaやTuberculinum Stramoniumなどにも見られますが、それぞれ背景は全く違います。例えばStram.は、命を襲われるような非常な恐怖を感じるので、命を守るため殴り返します。Cham.は そうではなく…」 (講義中段)この後 ロジャー・モリソンはとても細かなCham.の内部を説明しています。日本ではセルフケアで頻用されるCham.ですが、Cham.の子供が学校ではどう振る舞うのか、ホメオパスの元を訪れるとどういう態度を見せるのか、中心的感覚はどういうものか、などを精神症状と身体症状をつなげながら説明していきます。

 

4 -1 Causticum コースティカム (54分)ロジャー・モリソン

ヴィソルカスとサンカランの考察を引用し、さらに両者の考察の背後に潜むエッセンスに踏み込んでいきます。また

・類似レメディとの鑑別点

・Kali族という観点から見た考察 

・ルーブリックから立ち上げるCaust.

・初期のCaust.の像と病理

・後期のCaust.の像と病理

・ホメオパスとの対話の中で受ける印象

・身体症状

・ケース紹介

などの各項目も細かく学びます。

 

4-2 Carcinosin カシノシン(ノゾ) (28分)ジョナサン・ショア

「Carc.の中心にあるものは、非常に複雑です。ですから、その人が、率直でシンプルな、普通の人生を歩んでいるタイプなら、Carc.が必要な可能性は極めて低いでしょう。というのは、Carc.はマルチマヤズムのレメディだからです。つまり、Syphilis Psora Sycosisの3つ全てが、それぞれの力で引っ張り合っているため、様々な傾向が同時に存在します。またその様々な傾向のために複雑なのです。」~ジョナサン・ショア~(講義開始20秒間の字幕より)

ジョナサンはマルチヤマズムのレメディだという表現で講義を始め、続いて各マヤズムの説明に踏み込んでいきます。さらには

「Carc.を構成する4つの骨組み、エッセンス」

として具体的に4つを挙げて、4つを細かく説明します。

他のレメディとの類似点と鑑別点、身体症状の具体的説明、Carc.の子供の特徴、全身症状など、1つ1つ丁寧に解きほぐしながら複雑なCarc.を理解していきます。

 

5-1 Tuberculinum  ツバクリナム(ノゾ)(51分)ナンシー・ヘリック 

「Tub.は結核のノゾで、結核は 火の性質を有します。「火」は気質学や心理学などの主要なエレメントであり、古代アーユルヴェーダ医学など治療体系全般、また中国の四季理論、シュタイナーの4大気質や、性格分析のエニアグラム、ホメオパシーも同様火が関係します。アーユルヴェーダではピッタ、人智学では胆汁質、エニアグラムでは2番目、ホメオパシーではTub.マヤズムが火の性質です。」~ナンシー・ヘリック~ (講義開始20秒までの字幕より)

この言葉を皮切りにTub.をあらゆる方向から照らし、有名な小説や映画、詩を引き合いに出しTub.の輪郭を明確にしていきます。さらに

・3つのステージに分けた考察(それぞれのステージに見られる行動や病理をルーブリックを用いながら具体的に説明)

・急性の病気にかかった時の考察(身体症状を急性のステージごとに説明)

・Tub.の子供に最も一般的に観察される症状

・外観

・キーノート

・類似レメディと鑑別点

と臨床で実際に必要な具体的説明が進ます。

そして講義後段ではマヤズムとしてのTub.の説明が

・他のマヤズムとの違い

・Tub.マヤズムに属するレメディ説明(鉱物・植物・動物・哺乳類から合計21種のレメディ説明)

と続きます。

 

5-2 Syphilinum シフィライナム(ノゾ)(32分)デボラ・ゴードン

マヤズムとしてのSyphilinumとレメディとしてのSyphilinumを講義します。

冒頭でデボラは

「Syphilinumは 一般的でなくそれほど頻繁に使わないレメディなので、臨床での過ちは“処方しなさ過ぎる”という事でしょう」と述べていますが、その理由はなぜか、また処方しなさ過ぎるSyphilinumにはどのような具体的精神症状・身体症状があるか詳細に説明します。 

またSyphiliticマヤズムが抱きやすい感覚、精神状態、呈しやすい身体症状、全身症状、代レメディについても具体的な言葉で解説します。