日本でのホメオパシースクール選び

日本のホメオパシー関連サイトは非常にうまくできている。

私は以前広告会社に勤務していたので、どうすれば人は購買意欲をそそられるのか少しは分かる。けれどまた、そういって作り出されたインターネットの情報は操作されたものが多く、短時間で興味(購買意欲)をそそられるホメオパシーサイトほど怪しいと思ってもらって差し支えない。そもそもホメオパシーとは、そんなに短時間で理解出来たり、その良さが理解できるような領域ではあり得ない。

1か月に1.5日程度の講義しかない学校に、数十万支払うのであれば、もう少し慎重にしつこく情報交換をするなどしてホメオパシースクールを検討してほしい。それは、あなたのためでもあり、またあなたのレメディで被害者を生み出さないためである。

 

何度も繰り返し訴えるのだが、ホメオパシーにはお金を積めば自動的に得られる知識はひとつもない。高額なホメオパスだからレメディが作用するという事もない。

サイトに掲載されている内容が簡単で、しかも「ここに行けばこの学校の講師になってお金が得られる」というようなサイトも散見されるが、ホメオパシーの学びには一寸の心のスキも甘えも許されない。そもそも学校を出て数年でホメオパシーを人に教えている国は日本くらいで、他の国では自分でマテリアメディカを執筆できるレベルに至って学校を開く。それも人が書いたマテリアメディカを言いなおす、というレベルでは決してなく、自分自身で何万例も臨床を経てからマテリアメディカを執筆していく。

日本と世界の間には、未だに埋められない大きな溝があることを常に自覚しておくことが必要である。その厳しい姿勢が、クライアント保護につながるという事が何よりも重要だ。

 

最後に私をはじめ、私が日本の学校で会った仲間が学校決定に際して行った以下の事は役に立たないので、一応以下に示しておこう。

 

・その学校を出た人がどのぐらいホメオパスになっているのか、ホメオパスとして活動している人のサイトを端から調べる ← (ネット情報価値がない理由)サイトの上位にあがってくるホメオパスはそれほど信用できる人とは限らないから

 

・どんな事を学ぶのか(学べるのか)ネットの情報から知ろうとする← (ネット情報価値がない理由)そもそもホメオパシーとは何か知らないので、うまくできたネット情報を見ても判断できないし、何回か見学に行っても価値が分からないので

 

・どんな人が講師をしているのかネットの情報を見る← (ネット情報価値がない理由)講師紹介という記事ほどあてにならないものはない。(むしろその人がどんな本を執筆したか、どんな研究論文を提出しているかを挙げるべき!!)

 

・口コミ(2チャンネル)← (ネット情報価値がない理由)被害者はここには書き込まない(書き込めない)という閉塞性が日本の土壌

 

その学校の講師はどこで何年間ホメオパシーを学び、どんな本を執筆し、どんなホメオパシー研究論文をLIGAに提出しているのか、まずは勇気を出してあなたが希望するスクールの責任者に問い合わせた上で、その学校の価値を判断しよう。