日本のホメオパシーの行方

日本にはホメオパシー「団体」「協会」が乱立している。
そして そのハザマに、いわゆる「無派閥」という人がたくさんいる。
また日本でホメオパシー被害(あくまでも”日本流”ホメオパシーの被害と言っておきたい)にあった人も実は多くいるだろうに(学生としてもクライアントとしても)、その人たちの声を受け止める場所はない。

日本流ホメオパシーでは
「レメディは希釈浸透されているので人に害を与える事はなく、その人に類似している時のみ作用する」
というような説明がなされ続け、この言い分を検証する歴史的文献も日本語では読めないので 、多くの人が日本流ホメオパシーに「言いくるめられ」、被害を明確にすることも困難である。いわゆるクライアントは置き去りのままで「ホメオパシーの良かった探し」が続いている。

つまり、このままでは何よりクライアントの保護ができない。
実際にはレメディの作用はもちろん視覚的に確認できないため、レメディを投与して起きた「擬似的病」については、しばしば「原因不明の病気」と医師たちには判断されるようだが、
その「擬似的病」の力が強すぎた場合、現代医学をもってしても たちうちできない。
(これはオルガノンにも明記されている)

ホメオパシーが多くの病める人のために確立されたものであるなら
日本人もまずクライアント優先の「団体」「協会」を設立しなければならない。
そして、そのような団体・協会設立の前に世界基準のホメオパシーを輸入しなければならな。

日本に世界基準のホメオパシーを導入するとは「重要なポストを海外ホメオパスに譲る」というような安易な方法では足りないし、海外スクールを卒業した人に習えば良いというようなレベルの話でもない。(そもそも教師要件とはそんなに単純なものではないハズ)

世界基準のホメオパシーを導入するとは、「ホメオパシーの基本的文献を丹念に翻訳し、歴史的な文献を議論・討議する事に初期の全精力を傾けるべき」という事である。
(そしてこの過程において、日本は完全な人手不足であり、医療従事者以外をホメオパシー黎明期事業から除外するのはナンセンスだと思うのだが・・・)

「資格をとる」とか「経済活動ができるようにする」という事は
ホメオパシーを学ぶ側の利益を優先的に考えただけであり
クライアントの目線ではない。

家族が医師にも見放された疾病を患ってしまった時
きれいな服を着ている 団体に所属したホメオパスなら安心か―
クライアントのために 深夜までレメディの反応を見守ってくれるホメオパスなら安心か―

私なら後者のホメオパスを選択する。
そして そういうホメオパスマインドは、どのようにすれば培われるのか。

私は厳しいホメオパスマインドとホメオパシーの危険性・厳しさを ロジャー・モリソンにより教えられた。
彼は アメリカで救急医療に携わっていたドクターホメオパスであり、
古今東西のホメオパシー文献を全て読み
ホメオパシー文献の執筆・論文の提出も多く達成している。
(ロジャーモリソンのホメオパシー講座はこちらをクリック→クリック

志をきちんと持つこと、そして何より必死に学び自分の欲にまみれない事、偏見を持たず常に開かれている事、どんな事もきちんと検証してから信じるという芯の強さを持つ事、自分と真剣に向き合う正直さ・誠実さを持つ事、
それがホメオパシーマインド。